2009年02月27日

連覇を睨む横西奏恵に51選手が立ち向かう!



 年間勝率上位の女子52名によって争われる「第22回女子王座決定戦」が、3月3日尼崎競艇場で開幕する。

 今大会の優勝候補筆頭に挙げられるのはズバリこの人、横西奏恵だ。昨年の津大会では、8戦5勝オール3連対と圧倒的な強さで、優勝。格上の強さを見せつけて、鵜飼菜穂子に次いで2人目となる女子王座最多優勝・V3を成し遂げた。

 横西の強さは女子界に止まらず、男子の間でも光っていた。昨年2月の丸亀・四国地区選では安定感抜群の立ち回りで、06年の浜名湖・女子王座V、平和島・総理大臣杯優出6着に続く3度目の記念優勝戦進出。女子としては1999年の山川美由紀が果たして以来、実に9年ぶりの混合戦G1優勝へ王手をかけた。

 さらに、6月の多摩川周年記念から7月の平和島ダイヤモンドカップまで3節連続での予選突破。男子顔負けの活躍を披露した。並み居る強豪陣の中で見せる早いスタート、強気の旋回は、女子の中に入ればもはや別次元の立ち回り。史上初となる女子王座V4にも大いに期待が集まる。

 一方、打倒・横西に燃えるのは残り51選手ということになる。

 横西より上の期に当たる“ベテラン勢”には強豪勢がズラリ。鵜飼菜穂子・谷川里江・岩崎芳美・山川美由紀・海野ゆかり・寺田千恵など、歴代女王がひしめいている。中でも注目を集めるのは海野だろう。女子リーグ卒業となった08年。12月の第14戦で、2年3ヶ月ぶりのリーグ制覇を果たした。舞台がこの尼崎だったということもあり、5年ぶり2度目の女子王座Vに大きな弾みをつける格好となった。復活を告げる優勝を飾るべく、横西の独走に歯止めをかける構えだ。

 そして、横西より下の期に当たる“若手組”は、挙げれば切りがない程の粒ぞろいとなった。

 08年のリーグ優勝者からは、V3を果たした田口節子を始め、永井聖美・佐々木裕美・金田幸子などの実力者ばかり。横西の独走に歯止めをかけるには打って付けのメンバーだ。

 また、近況成長の著しい魚谷香織・平山智加が揃って2年連続2回目の参戦。いずれも08年にデビュー初優勝を飾っており、一回り大きくなっての登場となった。上位クラスの選手を相手にも、引けを取らない強気のハンドルワークを武器とする2人。まずは予選通過を睨む。さらに、初出場組からは川邉加奈子・西村歩・加藤綾・西村美智子の4選手が出場。G1初勝利へ、パワーみなぎる走りを見せつけるつもりだ。

 そして、忘れてならないのは地元の砦・中谷朋子だ。地元戦では昨年12月の女子リーグ第14戦、そして1月のオール女子戦と、2節連続で無念の途中帰郷。奮わない戦いが続いている。女子王座には、01年の多摩川大会から9年連続9回目の出場。だが、最高成績は04年の多摩川大会で準優出を果たしたのみ。後は全て予選敗退に終わっている。今大会こそは無事故完走、最終日最終レースを制し、頂点に上り詰めてみせる。


  


Posted by セナ at 18:33Comments(0)