2009年04月23日

競艇界の最強女王 横西奏恵

スポーツ界には「90%の壁」という言葉がある。女子選手が出す記録は、男子選手の記録の90%前後にとどまるという法則だ。
 例えば陸上競技の100mなら、世界記録は男子が9秒69、女子は10秒49。女子の記録は男子の92%に値する。マラソンなら男子が2時間3分59秒、女子が2時間15分25秒。これも女子の記録は男子の92%に値する。筋力で劣る女子選手は90%が限界、そう言われている。
 競艇も現在のところ、この「90%の壁」が存在しているのが実情だ。女子レーサーがSGを勝つ、それは陸上100mで女子選手が9秒台で走るようなことなのかもしれない。

 だが可能性はある。競艇はエンジンとボートを使用するモータースポーツだからだ。アメリカでは昨年、100年以上の歴史を誇る最高峰の自動車レースで、ダニカ・パトリックという選手が女子レーサー史上初の優勝を飾って大きな話題を生んだ。彼女はレース後にこんな言葉を残したという。
「女性でも自分の一番好きなことを懸命にやれば、私のようにトップに立てるのよ」
 競艇でいまこの期待を一身に背負うのが横西奏恵だ。女子史上初のSG制覇という夢物語は、きっと最終章へと近付いている。




Posted by セナ at 10:51│Comments(0)
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